火災保険でカーポートを修理できる3つの災害とは？

このブログの読者の方から「台風で、カーポートの天板が飛んで剥がれました。これも火災保険の対象になりますか？」というお問い合わせをいただきました。

今年は台風や豪雨などの自然災害が多かったので、建物が台風・ゲリラ豪雨・雪災などで被害があった場合、火災保険が使えるということを知っている方が以前と比べると増えてきています。

しかし、火災保険は敷地内全てものに適用可能なことを知っていましたか？

今回は「火災保険が屋根や建物以外でも適用されるなんて知らなかった」という実例についてお話いたします。

カーポートが一番自然災害を受けやすい。

まず敷地内の設備で一番、自然災害を受けやすいのが「カーポート」です。これは強風や雪の重みにより一部が割れてしまったり、全体が歪んでしまうという被害申請がほとんどです。

毎年のように多くの雪が降っている雪国の方は、火災保険でカーポートが直せるという事実をご存知の方も多いようですが、私の住んでいる静岡のように雪が滅多に降らない地方の方は知らない方が多いですね。また火災総合保険は敷地内の物・家の付属品（フェンスや郵便ポストなど）にも適用されることを覚えておきましょう。

火災保険でカーポートを修理できる具体的な被害例

カーポートの修理費用・設置費用は数万～数十万円になりますが、火災保険が適用される場合は負担額が0になることがあります。では、どのような場合に火災保険を適用できるのでしょうか？

上のイラストにはありませんが、カーポートが自然災害である「風災」「雪災」「ひょう災」で壊れた場合も火災保険が適用されます。

まず「風災」とは、強風を原因とする災害のことで台風による被害もこの風災に入ります。今年の台風のように突風によってカーポートの屋根が吹き飛ばされたり、一部が破損したりした場合は風災として火災保険が適用されます。

また「雪災」とは、雪を原因とする災害で、屋根から落ちてきた雪によってカーポートの天板が壊れたり、雪の重みでカーポートが歪んでしまった場合に火災保険が適用されます。

そして「ひょう災」とはひょうを原因とする災害です。ひょうが降ったことで、カーポートの天板に穴が開いた等の場合に火災保険が適用されます。特に今年の夏は都会でのゲリラ豪雨によるひょうが降ったときもカーポートの被害報告は数多くありました。

詳細はこちら　＞＞【火災保険活用法】築５年以上の一戸建てをお持ちの方は必見！火災保険加入者の80%が「平均100万円」もらえる話。

火災保険でカーポートを修理できない場合

しかし、カーポートを設置した当初から不具合が起きていてそれを修理する時や、経年劣化によって調子が悪くなった時などは火災保険が適用されません。これは屋根や外壁の場合でも同じで、経年劣化（老朽化で傷んだ場合）は保険の適用外です。あくまで火災や自然災害でカーポートに被害が出た時に適用されるものです。

なお、全て壊れていなくても一部の割れで一部の修繕金額が承認されたケースも多々あるので火災保険を検討してみてはいかがでしょうか。

詳細はこちら　＞＞経年劣化は99％火災保険が適用されない？